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書名 |
著者 |
書評 |
検察崩壊 失われた正義 [単行本]
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郷原信郎
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・「検察の正義」とは
検察問題をめぐる4氏(小川敏夫氏、石川知裕氏、大坪弘道氏、八木啓代)と郷原伸郎氏との対談集で、各氏の率直・痛烈な批判が。郷原氏は「検察の正義」が崩壊したと厳しく宣告。 |
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戦後史の正体 |
孫崎亨 |
・元外務省の国際情報局長、イラン大使の「戦後史の真実」
検察をめぐる問題は、検察の独善的かつ閉鎖的組織の特質にに根差す複雑な問題だ」とする郷原信郎氏が指摘するように、「孫崎氏の戦後史には、「謀略」という単純な構図ではなく、政治、行政、マスコミ等の複雑な関係が交錯して、アメリカの影響が日本の戦後史の基軸になっていく構図が、極めてロジカルに描かれている」とする、歴代政権の対米外交の裏面が暴露され現在の謎解きの書。 |
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TPP亡国論 |
中野剛志
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・おいしい話には裏がある
TPP。 物が安くなるとか。デフレ下でさらに価格が下がると更なるデフレになり、経済が収縮。 TPP参加国は、総じて日本という巨大な国内市場を狙っている。アメリカは輸出増を宣言。日本がTPPに入ってアジア太平洋の成長を取り込む前に搾取される。
一方通行で輸入が増え、低賃金労働力が流れ込み、安価な農業製品が国内農業を破壊するなどのデメリットも。 |
・TPP 賛成派は思考停止している?!
TPP 賛成派を系統的に反論。 賛成派は思考停止しているのではないかということまで書いている。 TPP に賛成するべき明確な理由はないようだ。 |
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中国の「日本買収」計画 (WAC BUNKO)[単行本] |
有本 香 |
・日本国民の安全保障が揺らいでいる
中国共産党はレアアースの禁輸、中国にいた日本人会社員数名の身柄拘束、中国と同様に日本との領土問題を抱えるロシアとの協同、といった措置を矢継ぎ早に取った。そのシステマティックな動きを見ていると、彼らの日本への攻勢は計画的・戦略的なものであることが明白に見てとれる。「日本はわきの甘い国だ。付け入る隙が多くある。他にも「付け入る隙」がないか、彼らは常に狙っているように思われる。 |
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『日本人はどんな大地震を経験してきたのか
-地震考古学入門』 |
寒川旭
(平凡社新書) |
・地震大国日本を再認識!
日本列島は、地球の表面積のわずか0.3%たらずだが、その範囲内で地球の全地震の約1割が発生しているのである(石橋克彦・神戸大学名誉教授)。こうした列島の上で、私たち日本人は巨大地震や大津波などによって、尊い犠牲を払いながらも、知恵を絞り、歯を食いしばりつつ、今日まで生きてきた。私たち日本人は「地震の歴史」というものを謙虚に学ばなければならないだろう。
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