はじめに

 中国語を学ぶ日本の学習者にとって、同じ漢字を使用しているのに、なんか変だなーといった「違和感」を持つことがあり、
それがさらに勉強の進めの妨げになるようなことが、たびたびあります。
(文字を持たなかった日本人族が、「中国人の漢字」を拝借しただけの話ですから。)

それは多分、中国語と日本語はまったくの「義兄弟」なのに、勝手に「血のつながった兄弟」だと思っているためではないでしょうか。
(もっとも、実の兄弟だからといって「違和感」のない現実ばかりでもありませんが・・・)

 因みに、 教えて!goo によれば、
日本人は、ウラル・アルタイ語族に属するモンゴロイドで、
中国人は、シナ・シャム語族に属するモンゴロイドになるそうです。
要するに、同じ漢字を使うといってももともとが言語系統の違う民族どうしなのです。

 もともと違う者が、相手も同じだとして理解しようとすればするほど、分かりにくくなるのは、当然ですよね。
「基本的に発想・視点が違うんだ」と心得て対処・対応すべきなんでしょうね。


このシリーズ 「小雪の中国語学習」内の中国語の検索


中国語の特徴

中国語は他の外国語のように、単数・複数の別や男性・女性名詞の別、さらに時制・用言の語形変化がなく、
文法的にはきわめて簡便な言語
です。
ましてや多少の違いはあるにせよ同じ「漢字」を使う点は大変取り組みやすいでしょう。

ところが、中国語は語に四つの声調(tone)=
四声があり、各語の声調を正しく発音しないと中国人には通じません。

中国語は発音が難しいと一般に言われ、発音の難しさに多くの入門者が修得前に退散してしまっています。
そして、「この教育界」では中国語は『発音よければすべてよし!』などとも言われています。

なぜ発音が難しいと言われ、また思われているのか!その要(かなめ)を解きほぐさずに関係者は言語論ばかりを振るっているようですね。
そこに踏み込まないまま、あるいは踏み込んでいても、「そのPOINTを捕らえた教え方」をしていないために
不必要な脱落者を次々と生んでいる現状のようです。



日本人入門者にとって、発音の難しさは発音記号:
ピンイン 
拼音 pinyin が、長年親しんできた「英語の発音表記」とは異なるんだ!
ということをはじめに[徹底的に」知らされていないことに始まる!と思われます
(われわれふつうの日本人には「英語の発音表記」がどれほど身にしみこんでいることでしょうか!)

なぜ、こうなっているのかと言えば、あるいは、中国がイギリスより、フランスの支配に多くの影響を受けていた
(あるいは、「いる」)ことによるのかもしれませんね。
わたしの大好きな(メロディ)中国国歌「義勇軍行進曲」)フランスの国歌「ラ・マルセエーズ)によく似ていると
言われるように、(中華人民のための国語作りであって)発音表記を作る時には日本における「英語の亡霊」のことなど
まったく眼中になかったからからでしょう。

そして、一部の偏差値の高い方々が「発音の難しい」中国語を難なく修得し、
(自分の高い能力に相応したレベルで修得したままの形で)
ふつうの日本人たちに
「発音の難しい」中国語を一生懸命教え込んでいるのではないでしょうか。

だから、いつになっても「中国語は難しい」ままなのではないでしょうか。



でも、ほかの「特徴」も忘れないでください。
それは、
単数・複数の別男性・女性名詞の別、さらに時制・用言の語形変化がなく
文法的にはきわめて簡便な言語だということです。 「てにをは」のような助詞はほとんどない。
(「助詞」はあります。)
この辺を足がかりにして、まずはトライ!です。



   
ATTENTION!
中国語の発音表記(ピンイン)はローマ字表記とは違う中国語固有の発音表記(ふりがな)なんです!
 (このことをはじめに理解しないといつまでも上達しません。

つまり、ピンインは発音記号ではないのです! ⇒ ピンインは「振り仮名(ふりがな)」です。
実際の発音は、それに対応した個々の発声によります
( 「目からうろこ!」__もっと早く言ってほしかった。 2008/7 NHK 「テレビで中国語」 p.64 古川 裕 著)

たとえば、ピンイン(発音表記:ふりがな) zi」の発音は 「ジ」ではなく、 
あるいは、  「
」 は(「エ」に近いこともあるが、) ノドに力を入れて、
        
基本は 口を横に開いて 「」。 「wo」に近いこともある!

ならば、 ji は 「」 かといえば、そうでなくて、  。
               ex. 「自己」  ”  ” (あえて言えば、--

  詳しくは ⇒ 『中国語の発声法』以降へ

  このページでも書いてあるように、ピンイン(発音表記) は英語などのローマ字表記と違うものが多いです。


ということで、それぞれの発声方法をしっかり身につけないと話すことはもちろん、聞くこともままになりません。
このためピンインをカタカナでは表現しきれず、便宜的に用いられても、
カタカナでは「代用はできません」
はじめは大変ですが、繰り返し練習して少しずつ慣れるようにしましょう。


  英語の発音記号からすぐに解放されてください!

注: ピンイン表記は英語と同じように、文頭や固有名詞などを大文字で表記します。
   当ページでは、便宜的に、すべて小文字になっています。
   四声の間違いなどありましたら、お手数ですがご連絡ください。


このページに関するご意見などはこちらにお願いします。

      


                                                                 
中国語のあらまし


1.語順

      基本     (主語)  (述語) + O(目的語)

             ということは「英語と同じ」なんですね。

      例文 1.  :  田中さんは留学生です。       田中留学生。

日本語では(英語でも、韓国語でも)、「田中さん」と、普通は名前の次に「さん」をつけるが、中国語は「つけない」。
初めて接する日本人は「なんてブシツケな」と思います。 この辺から日本人の偏見が始まるのかも・・・
このような微妙な表現にこだわらないのが中国語であり、中国なのです。


好むと好まずとも、隣人を理解せずして、自分も理解されないということでもありましょう。


      主語 : 名詞、 代名詞

      述語 : 動詞、 名詞、 形容詞
                    ⇒ 「ちょっと待った!」 「名詞や形容詞が述語になるなんておかしいじゃん!?
                      でも、あるんですねーこれが。
                      「彼はどこの人ですか。」 「山東の人です。」というような時などに使われます。
                      ”他哪儿人?”  ”他山东人。”  (使われているのはすべて、名詞ですね。)
                      このような話し言葉出で使われる一部の名詞はそのまま述語になります。
                      これを「名詞述語文」 あるいは 「形容詞述語文」といいます。

 名詞や形容詞が述語になると、日本語では「カタコト」のような感じがしますが、
逆に言えば、簡単な会話では「単語を並べるだけで意味が通じる」ことにもなります。
四声を含み「正しく単語を覚える」ことがとても大切になる訳ですね。

2.文法
  
      単語に単数・複数の区別はない。 ⇒他の外国語にあるようなj名詞の男性・女性の区別もない。

      時制や用言の変化がない。 ⇒ ということは「単語を覚えるだけでいい」んですね。

      そのかわり、すべての名詞に、物を数える表現に使う「量詞」がある。

      例文 2.  :  我们学校来了一新老师. 很漂亮.

               わたしたちの学校に新しい先生が来ました。とてもきれいな人です。


      ⇒ このように、ほとんどの場合、名詞の前に量詞(上の例では)がつきます。

          日本語は厳格なようである意味いいかげんなところもあり、省略することがままあります。

          加えて、
日本語ではこれを「助数詞」と呼んでいて、助数詞は「接尾詞」の一つですから

         
名詞のあとに来るわけです。

         そこで、一つの「違和感」を感じることになります。


      ⇒ ざっと中国語ってどんなものかをつかんだ後で、この小さな関門の一つ、「量詞」をクリアしてください。

  (文法の詳しいことは「小雪の中国語学習《文法編》」にすこしづつまとめていきますのでご覧ください。)
                                                                

<CDを iTunes で聞く方法についてはこちら

参考書は自分レベルに合わせて選びましょう。(無理は禁物です。)

CDつき本の使い方は、まずCDの内容をTEXTを見ながらざっと聞き進む
このとき、多少おぼつかなくともoverwrapping(シャドーイング:重ね読み)に挑戦するといいですよ。
そのあと、CDに収録されていない詳細部をよむようにすると、早く全体像がつかめ、speaking能力もhearing能力も
ばっちりついてきます。
(なお、overwrappingははじめから、無理してnativeの「ふつうの速さ」について行こうとすると、はじかれますから初級レベルからはじめましょう。
でも、この「習慣づけ」、無理してでもやり続けると、後で効いてきます。)


   **************************************◆◇◆☆★◇◆◇*************************************
   
⇒ ところで、CDを自在にSTOP&GOをして練習するには 《iTunes》 を使うといいのでは。

・それには、先ずここから 《iTunes》 をダウンロードします。  <ダウンロードは無料です。」>
ダウンロードした後は (以下はWindows XP の場合です。)
・使用するCDをPCに挿入します。
・すると、Audio CD(E:) のウィンドうが開き、自動的に「CDをコピー/Roxio RecordNow Copy使用」が選択されていますので
 そこをCLICKします。
・次に、Roxio Creator LE のウィンドウが開きますので、その右下の「ディスクコピー」のボタンをCLICKします。
  → コピーには時間がかかりますので完了するまでお待ちください。

・あとは 
iTunes を起動してHearing と Speaking の練習ができるようになります。
・「名前」などのところで使用する項目をCLICKします。
・すると同時に音声が起動します。
・左上の操作ボタンでGO/STOPのコントロールができますし、真上の進行ボタンをマウスで操作することによって
go/backができ何度でも繰り返しができます。


なお、「
Roxio Creator LJで、「CDやDVD、Blu-ray Discにデータを書き込む方法」については
http://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?rid=7&PID=3407-4582
に詳しいです。
(お手持ちのPCに「Roxio Creator LJ」が入っていない場合はこのインストールを先にしてください。)
<
このダウンロードも無料です。>




無意識に持っているバリアーを取りのぞけ!

「発音の難しさ」といっても、中国語にはも他の言語にあるような語の「リエゾン(連音化)」がないことを考えると、大きな救いです。
リエゾンしないので、「語」には(同字異音・異義語はありますが)一つの意味に対し、ひとつの「音」しかありません。
四声が間違っていれば意味は通じませんが、 四声を一つ一つ、しっかり身につければ、間違いなく伝わります。

 日本人初心者にとって、抵抗(障害というべきか)になるものの一つに、漢字の妨げがあります。
それは、「漢字を知っているから味わう苦痛」とでもいうものでしょうか。
同じ漢字なのに違う意味があるという「不合理」(?)さ、です。
 それも、「行く」とかいう、きわめて基本的な言葉にもあるですから、はじめに戸惑ってしまうようです。


たとえば、
「私は学校に行く。」 というのを、    学 校 。  wŏ qù xué xiào。
といいます。

普通ここで、たいていの日本人は 「『行く』のに、なんで『去る』んだ?」 と引っかかります。
そういうことが、あちこちで起こります。

⇒ その解決法は簡単です。
中国語は『外国語』です。」 と割り切ることです。

「中国語の発音は難しい」と言われるなら、「難しい発音を習う」ことに徹すればいいのではないでしょうか。
いわば、「居直り」ですかね。


 同音異義語などはコチラに!

このほか、中国語には、”着” だの、”的” だのといった「助詞」が、頻出します。
そういうものは、あまり深く考えず、「そういうもの」として、用例を暗記したりして覚えこんでしまいましょう。

また、会話入門書などを丸暗記しようとしても、なかなかみにつかないものです。
そこで、会話文に若干文法的解説を加え、「理屈」を知りながら学ぶ方法として「小雪の中国語学習《会話編》」を
用意しました。NHKのラジオ講座で使用されたものを中心にしたものです。
日常生活に関することはほとんど網羅してあります。ぜひ、一通り読んでみてください。



                                                                
日本人が中国語を学ぶのに困難な点は、大きく分けて二つあります。
その一つは、発音と漢字の違いです。
1.発音の違い: 日本語の音は50音と俗に言われているが、現在実際に使われているのは 「ん」 を含めても46字。
これに対し、中国語の音は405文字ほど。

     ⇒ 整理されたPOINTにしたがって、確実に習い覚えましょう。 : ①コチラの「音節表」で概況を把握して、
        ②「発音の要領はコチラで、 ③実際の「発音練習」はコチラで、 順次TRYしてください。

2.漢字の違い: 現代中国語の漢字は簡体字と言われていわゆる略字(簡体字あるいは簡化字)が多用されていて、
     見た目がずいぶん違うものがある。
     そればかりでなく、同じ漢字でありながら、意味が異なる
同字異義語があります。
     (⇒ これも、一歩一歩着実に習得しましょう。)

そんなことから、意欲満々に挑戦してみたものの、道半ば以前の「トバックチ」で投げ出してしまう人もいます。
これは大変もったいないことです。
 ここではそんなもったいないことがおきないように、はじめからその辺のご案内をしながら共にレベルアップしようと思います。

ぜひ、足元をしっかり固めて一緒にすすみましょう!


ATTENTION!
  中国語の発音はローマ字表記とは違う中国語固有の発音です!
                       (このことをはじめに理解しないといつまでも上達しません。)

第2話
  さあ、ここからが中国語で最も大事なコーナーに入ります。

1.発音練習 

 まず、「中国語の発声」から入りましょう。

そして、「四声」、「単母音」、「複母音」・・・と順次すすみます。

「四声」やら、「声調」などはもちろん、「発音記号:ピンイン」などには、誰でもはじめは慣れていませんから、「めんどっちいな」と思うものです。

はじめのうちは「読み流し」でいいんです。

それを何回も繰り返し、自分の手で裏紙に書くなどして「手を動かす」、(リンクページなどに行き)「発声してみる」ようにします。
⇒ 「繰り返し、繰り返し」です。 まさに、『継続は力なり』ですね。

⇒ 発音ルールに外れる「
変調」というものがあります。
   これは
実際の発声から生まれた不規則性ですがこれも一定のルールがありますので
   それを覚えればいいのです。これを「変調」といいます。

   各所に
変調」のINDEXを表示しておきましたので、必要のつどご利用ください。

    ながい、ながい旅ですからしっかり着いて来てくださいね。

2.勉強のご褒美

 「何のために中国語なんてやるの?」。

これは結構大事なPOINTですよね。 「目的を明らかにせずして、達成無し」ですもんね。

人によっては、「中国旅行を、気ままにしたい」、「中国文化・歴史そのものを勉強したい」 などさまざまでしょう。

 私の場合は「ご褒美」です。

「ご褒美」ってなーに?

幸いにして、今はNET社会。くだらない中傷記事や、エロサイトなど氾濫していますが、それ以上に有用・有益な情報もあふれています。

中国語学習をきっかけにさまざまな事項を検索することで実に多種多様な情報をキャッチできますよ。

それが、日本語だけでなく、中国語にまで広げられれば、もう「宇宙規模の納得・感動」を得られるのです。

それはまさに「勉強のご褒美」ではないでしょうか。

私はその「ご褒美」を手にするために中国語を勉強しています。

 ⇒  小雪の中国語学習 《 序編 》 へ戻る
                                                                



ATTENTION!
  中国語習得のツボの一つ : pinyin を習得する
 
 誰でも、単語を覚えるのに「単語帳」を使いますね。このとき意識的に「ピンイン」をおもてに書いて裏に漢字:汉语を書くようにします。
ピンインで発音を覚え、発音から汉语漢字を覚える、ように習慣づけます。
②さらに、その作業が身についてきたら、文章をピンインで書いて、それを汉语に書く

 はじめは大変ですが、そうすると、
あいまいだった発音が次第に正しいものになり中国語が驚くほど確実に身についてきます

ピンインの書き方はコチラです。

ぜひ、おためしください。
 同音異義語などはコチラに!

    パソコンに中国語を表示させるには

  さて、NETを利用し中国語を始めるには、あなたのPCに中国語を表示させるようにしなくてはなりません。
 そこで、簡潔にその方法を教えてくれるサイトを紹介します。
WINDOWSの場合はここ

 上記をclickしてご利用ください。
 PCなんて井戸の水だと思って、こわがらずあなどらずに、なんでもいろいろやってみることですよ。


語学の作業は単調で、効果がすぐに現れるものではないですから、継続が難しいことも事実。
そこは腹をくくり、「急がば回れ」に徹すると自分に言い聞かせがんばりましょう。

成果はきっと現れます!

人は思ったとおりの人間になる。」(James Allen「原因」と「結果」の法則





次は、この続き《 声調 》進みましょう!

誰でも学びやすいように、できるだけわかりやすい表現にしました。
とにかく、じっくり楽しく勉強を続けましょう!
そして、この関連のHPは文法・語彙など充実させていきます。
ご一緒に、さらに STEP UP していきましょう!


《中国語学習の「進度・展開」確認はコチラでできます。》
私たちのサークル会員のL.Z.さんがご自身の体験をこめて作成されたものです。


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とりあえず、「中国語の表現ってどんなもの?」か
知りたい方は《文法編》をのぞいてみてください。

海内 果のページはこちらです。
                sumaho