『希ト喜と』の
生・快・縁『希ト喜と』のトウモロコシ栽培
糖度20のトウモロコシ』を作る
トウモロコシ栽培
甘いトウモロコシ栽培 農薬未使用のトウモロコシ栽培 【トッピング】栽培法 【抑制栽培】
【まとめ】
トウモロコシ栽培

  

【甘いトウモロコシ栽培】
トウモロコシはカミさんが好きで、毎年ホームセンターの種を購入し栽培していたが
袋の表示の「甘い」とは裏腹に?どれも期待した甘さは得られなかった。
種苗屋さんで『今まで甘いトウモロコシに出会ったことが無いけど、好いもの無い?』
と聞いてみた。
そこで教えられたのが今まで聞いたことが無い品種。

あまり期待せずに『試してみるか』の軽い気持ちで採用・TRYしてみた。
その「種苗屋さん推薦の物」を収穫後、蒸して「屈折計 野菜測定用糖度・濃度計」で糖度を計った所、
糖度は実に『20度』もあった
これは今まで経験したことのない甘さの驚きだった。
以下にその栽培法を記述します。



   

農薬未使用のトウモロコシ栽培】

トウモロコシは実(これを『』と言うらしい)の頭をアワノメイガという害虫にやられるため
栽培農家では必ずと言っていいほど『農薬を使う」。
農薬を適正に使えば本当にきれいでおいしそうに見えるトウモロコシにはなる。
登録農薬は「安全だ」というものの、我が家ではこれが嫌で農薬未使用を通してきた。
当然、虫食いだらけで、出荷はもちろん、知り合いに差し上げるのも憚られるものしかできなかった。
今回『甘いトウモロコシ』を紹介されたのを契機に農薬未使用のトッピング】栽培法を
実施する事にした。
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トウモロコシ栽培の【トッピングとは
トッピング(除雄)
倒伏防止アブラムシ (アワノメイガ?)の被害防止を目的として、
 受粉後に雄穂を含む稈の上部を除去する作業をトッピングという。
 
・トッピングは、やり方によっては減収する場合があり、労力も要するため、
 倒伏の心配が少ない地域では実施する必要はない。
・倒伏しやすい条件では、倒伏による減収や品質低下が大きいので、
 着雌穂節位葉を含めて3葉程度残すようにしてトッピングを行う。
・時期は絹糸抽出期後10日目頃で、生育が不揃いの場合は少し遅らせるようにする。
・切りすぎは、不稔の発生や穂長等に影響する危険があるので、
着雌節位葉を含め 3枚は残すとよい。
というもの。
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アワノメイガ
雄花が開花し始めた頃より発生、雄花が食害され折れる。
果房にも入り込む。


トウモロコシの病虫害と農薬 (上記)より

害虫アワノメイガはトウモロコシの茎の中を食害する。
トウモロコシは直立できずに茎が途中で折れてしまったり、
生育が阻害されてしまう。
害虫に強い作物』より
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 トッピング処理 その結果 
『甘いトウモロコシ』をトッピング処理したところ、
虫食いは皆無だった。
一方、同時に植えた従来品種(25日ずらして定植したもの)も
同じようにトッピングしたが、一部に虫食いがあった。
しかし、その程度は以前の被害とは格段に小さかった。
トッピングのやり方
➠ 時期や実際の方法(雄しべを除去するのだから)、受粉作業等も必要になるなど
   KNOW-HOWが必要ですねぇ。 (実際にやってみればわかります)
なお、今年のトウモロコシ栽培から『休眠打破』を採用し、発芽率、定植後の歩留まりなど
ほぼ所期の成果を得た。

『休眠打破』した種
2017-5-18
冷蔵庫から取り出し『人肌発芽』した。
2017-8-8
種苗店推薦のトウモロコシを自家採種した物。
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甘いトウモロコシの【抑制栽培
この品種は『抑制栽培』ができるというので、8月3日、8月14日と同じように『休眠打破』した種子を
8月19日(約180株)、9月4日(約100株)それぞれ定植した。
 抑制栽培とは
野菜や草花の生育を人為的に抑制し,露地栽培よりも収穫・出荷時期をおくらせる栽培法。
この品種の場合、露地栽培のまま単に播種時期を後ろにずらすだけ。

第一回目の追肥
2017年9月12日
トウモロコシは2回に分け追肥するものだという。
1回目は「丈がひざ位」(本葉6~8枚ごろ)で、2回目は『雄穂出穂期』に。
上の写真は手前が自家採種の株で、奥が購入種
気のせいか自家種の方が生育良いように見える。
ひょっとしたら、F1品種というから元の性質に戻っているのかも…

追肥した3日後、大きな株を見ると既に雄しべ(雄穂)ができていた。


2017年9月15日
休眠打破から約40日経過。
普通、播種から3ヶ月ほどで収穫で、目安は受粉から2~3週間後ともいうから。
また、「収穫適期は絹糸抽出日から21~25日ごろ」とも。
収穫は10月初めごろかなぁ。

では、種苗屋さんが進めた甘いトウモロコシって、一体何という品種?
それはこんな所から探してみたら如何でしょうか。
私もあれこれ探した結果ですから…
それに、栽培の仕方で糖度には差が出ると言いますし。
 こちらも参考にしてみたら…
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2017年9月18日
9月17日台風が通過し、ハウスへの被害は軽微だったが、トウモロコシはやはり倒伏した。
通常は2、3日で自然に起き上がってくるので、問題ありません
とはいうものの
確実に収穫するには問題でしょうねぇ。
早速、立て直し作業に。
トウモロコシの茎は固い。乱暴にすると株元から簡単に折れる。
畝の方向にパイプor支柱orバンドを渡し、それに立て直した株を縛り付ける。
4.5列。二日がかりの作業になった。

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この極甘トウモロコシはちょっと変わった特徴がある。
一つは草丈が低いこと。
もう一つは時に、雄しべに雌しべに成る実(子実)が付くことがある。

2017年9月20日
本種は高さが低い
(図の左側は本種の種を育苗したもの)
頭頂部の雄しべに子実が !?






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【まとめ】

時期をずらした「抑制栽培」だが、
これからはアワノメイガのほかオオタバコガなどの害虫が活躍するようです。
さらに、台風もやってくる。
油断ならない。 
農薬未使用を実現するには雌穂(実)をガードすることも必要。
いろいろ大変な工夫が要るし、簡単ではないなぁ。
きれい好きの消費者様。
『虫食いのないトウモロコシ』を無農薬で作るなんて至難の業。
そんな試みは【徒労】に過ぎないのかもね。

なお、甘いトウモロコシを作ると言っても、当地は寒暖差のある恵まれた地域ではありません。
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