生・快・縁 『希ト喜と』
≪鷺草(サギソウ)栽培の記録≫
清楚・可憐な花「鷺草(サギソウ)」。

自分の手で咲かせられたらどんなにうれしい事でしょう。
忙しい方や私など無精者には難しいと言われる鷺草(サギソウ)の栽培に挑戦しました。

結論は、「素人でも無精者でも『鷺草(サギソウ)の栽培は難しくない』」でした。

とは言え、全くの放置栽培では絶えてしまいます。
年に一回の植え替えは必要です。
目次
手始め
「水遣り」を解決する【浮き舟式栽培】
蚊の発生防止
生育状況
【花芽が出た】
【花の競演】
【大失敗!:身から出た錆or自業自得】





   
 
手始め
まずは「苗」、「種」の入手

毎年5月頃になるとホームセンターや山野草店に鷺草(サギソウ) が並びます。
「丹沢サギソウ」は山野草店で発芽前の状態で、それ以外はホームセンターで発芽済み苗を買いました。
(「丹沢サギソウ」は花姿は一般のサギソウと同じですが、全体が小振りです。)
   
 「水遣り」を解決する【【浮き舟式栽培】
鷺草(サギソウ)栽培の難しいところは 【水遣り】」です。

他の植物と違い、兎に角「水を絶やさない」ようにすること。
簡単な事ですが、実務に追われていると(よっぽどの閑人で無い限り)、
それがなかなかできないのです。

無精して「腰水」にすると根ぐされしてOUT!

そこで考え出されたのが 【浮き舟式栽培】 です。
概要は下図のようなものです。
 (あくまでも 生・快・縁 『希ト喜と』のやり方です。)




浮き舟式栽培の概要
」は発泡スチロールのトロ箱がいいでしょう







鹿沼土 : サギソウは弱酸性を好むと言われているので鹿沼土を用土に用いた。
         (肥料などは一切使用せず。)
用土:一番成績が良かったのは「ミズゴケ栽培したもの」
    赤玉土の物はやや不良
でした。

② 親水性とはいえ、根ぐされが怖いので珪藻白土の根ぐされ防止剤(商品名「ミリオンA」など)を
  少量入れた。
   
この方法で一番心配されるのは【蚊】の発生です。
所が、実際には下記の対策で簡単に解決できました。
《蚊の発生防止》
金属屑 蚊の発生防止金属イオンを発生させるために屑片を入れた。
          使用済み懐炉の酸化鉄などもいいでしょう。
          (これらは「水を入れる前に」入れておかないとだめ。
           水を入れた後、時間を置くとその間に蚊が産卵し、「イオン耐性」?
          ができてしまうようで効果が薄いようです。
          なお、入れすぎの限度は不明。)
木炭 : 水の腐敗防止に入れた。


 以上のような「浮き舟」システム
   水切れなく、蚊の発生も、水が腐る事も全くありませんでした。

 この方式なら、長期出張海外旅行水遣りの心配なしにOKです。

   初めての挑戦ですので、これからの種取りなど順調にいけばいいと思っています。
さて、この「屑片」を入れる《蚊の発生防止》方式は畑の灌水桶などに使うと
簡単・確実に効果を上げられますので参考にされたら如何でしょうか。
(既に2回の夏を経験していますが蚊の発生は抑えられています。
くれぐれも、「水を入れる前に」銅・鉄屑をいれ、注水してくださいね。)。

   その後、寒冷紗の下に「雨除け」にビニールを張ったが、これは雨水が注入されず(溜まり水の入れ替えが進まず
   水質が自然浄化されないため鷺草(サギソウ)自体にダメージを与えてしまい失敗でした。

 「浮き舟」の作り方コチラが詳しい





   

生育状況

【浮き舟式栽培】 システムの設置
【定植】
【花芽が出た】
【花の競演】
【花の終わり】
【凍える鉢】
【藁(わら)かぶせ】




   
【浮き舟式栽培】 システムの設置

左官に使う「フネ」(水を入れる「池」) とスチロールのトロ箱(鉢を入れる「舟」)を使った「浮き舟」システム

これを家屋の北側に置き、さらに近年過酷な「真夏の日差し」を避けるため寒冷紗を設けました。



’13年の暑い日照りでも「浮き船方式」で水につけたまま。
水遣りは始めに水を入れた後、時々降る雨任せでした。
この「浮き船方式」なら水遣りが一番大事なサギソウ
無精者の私でも、お忙しいあなたでも全く問題なく育ってくれます。


  一番心配した蚊の発生」は全くありませんでした。
  (多分、「池」に入れた銅・鉄屑類のイオン効果では?)
銅イオン効果
鉄イオン効果



   
【定植】

’13-6/29
  「浮き舟」を作り鉢に定植した

銀河(左) 暁(右) 銀河(左) 青葉(右) いずれも丹沢サギソウ
左は万年草、右はミズゴケ植えしたもの
この二つの「舟」は「池」の器に合わせスチロール板で自作しました
いずれも蒸散を防ぐ目的。
でも、浮き舟だから不要でしたね。




   
【花芽が出た】
’13-7/17

  花芽が出始めました
丹沢サギソウ 丹沢サギソウ

銀河(左) 青葉(右)
小さな貝殻は蜆(シジミ)です。
肥料は一切やらない事にしました




   
【花の競演】

’13-8/7
  花が揃い始めました
銀河 青葉



   
【花の終わり】

’13-11/17
  すっかり枯れ果てました
銀河(左)   青葉(右)


   
【凍える鉢】
’14-1/11
  このところの寒さで北側の浮き舟システムは完全に凍ってしまいました。



丹沢サギソウ



銀河(左) 青葉(右)



昼過ぎても霜柱は解けず
こんな状態でも「種」は生きているのだろうか?
(心配、心配……)



生ミズゴケも完全に凍結


いやはや、この「浮き舟方式」、全く手がかからない!

でも、いいのかな、こんなんで。


  
【藁(わら)かぶせ】
’14-1/20
  寒さが引き続き、霜柱で用土全体が15cm以上浮き上がってしまった。
  流石に心配になり藁を被せてやりました






来年は【想定外】の落とし穴が待ってるかもね。
3月になったら、種を取り出して植え替えるので結果出次第後報告します。

➠結果はコチラ



これからの作業


先輩諸兄の教本類(下掲)を参考に2年目の挑戦をしましょう。

とりあえずは2/下~3/初の「新芽」植え替えです。



   

’14/2月下旬 植え替え 


あのもの凄い霜柱と2/8、 2/14の豪雪で大いに心配したが
結果はおおむね良好でした。
一番成績が良かったのは「ミズゴケ栽培したもの」赤玉土の物はやや不良でした。
特に「丹沢鷺草(サギソウ)」は10個の株が5個に減少でした。


➠私の 【浮き舟式栽培】 は成功でした

(【Aコープ城山】・【あぐりんず つくい】への出荷開始で忙しく、写真記録ができませんでした。)


【参考】

 
http://www.geocities.jp/tougokuyamanoosarusan/kaiteiban.html より

枯れる原因

大切なサギソウはなぜ枯れたか?
原因を季節別に一年間を通して説明します。
まずはミズゴケの中で新芽の出始める2月から
2月 愛知県地方では2月10日過ぎから新芽がうごきはじめます。ミズゴケの中なので掘り出して見ないと分かりません。水が乾くと新芽と芋が乾いて枯れてしまいます。
   
3月 地表にはまだ新芽は出ていませんがミズゴケの中では白い新芽が伸びはじめています。水が乾くと新芽が乾いて枯れてしまいます。
この時期植え替えをします。輸入ミズゴケの中には非常にpH値の低い(酸性度の強い)ミズゴケがあります。このようなミズゴケを使うと生理障害を起こして枯れます
4月 下旬になり遅霜の心配が無くなると新芽が出ます。新芽が出ない場合の多くは冬の間に水が無くなり乾燥して枯れたと思われます。
5月 新芽がミズゴケの上に出て来ます。遅霜に当たると枯れます。5月でも時々25度を超える真夏日があります。強い日差しで葉焼けが起きます。太陽の直射を受けて1~2週間後に葉先が黒化します。どの株も同じ様な場所が黒化しますので病気と見分けがつきます。
6月 株が大きく成長します。応援しようと思って液肥などを与えると栄養過多による生理障害を起こします。葉先が黒くなり枯れます。
7月 株も大きく育ちます。花芽が伸び始めます。梅雨が終り、雨が降らないので水道の水をかける回数が増えます。水道水は各市町村の水道局によって水質が異なりますが弱アルカリ性の水の場合、生理障害を起こします。花芽が上がり楽しみにしていたのに葉や花芽が黒化し、やがて枯れます。知らず知らずのうちに雨水(弱酸性水)の恩恵を受けて梅雨明けまでは育っていたのですが水道水(弱アルカリ性の場合)にしたとたん生理障害を起こします。雨水に戻すことで解決します。
8月 次々と純白の鷺型の花が咲きます。壁際や熱の溜まりやすい場所においてあるサギ草は熱中症に掛かりひどい時は枯れます。特に都市や都市周辺の都市熱が溜まりやすいところは熱中症になります。庭の中で一番涼しい場所を選んで置いて下さい。
9月 花が茶色く枯れ、直ぐ下の子房(種が入っている)が膨らみ始めます。応援しようと思って濃い液肥などを与えると生理障害を起こして枯れます。
10月 根の先に来年の芋がふくらみ始めています。大きな芋を作ろうと考え濃い液肥などを与えると生理障害を起こし枯れます。
11月 種のさやが茶色に枯れてきたら、採取し、実生に挑戦してみましょう。下旬に枯れ始めるのは自然です。
12月 地上部が枯れてミズゴケの中の根も枯れます。これは自然ですから心配いりません。芋だけが残り休眠に入ります。 水を切らさないようにしてください。冬に水を切らし乾かすと芋が枯れて春に新芽を出しません。
1月 ミズゴケの中では芋が眠っています。水が乾くと芋が乾いて枯れてしまいます。水を切らさないように。冬に水を切らし乾燥させると芋が枯れて春に新芽を出しません。


【参考】
以下「鷺草(サギソウ)の栽培暦と育て方」さんより


2010年の関西中部の栽培記録です。

よく陽当たりの良い場所で管理するとありますが、ここ最近の夏の暑さではすぐに日焼けして枯れてしまいますので、最高気温が30度を超え始めたら50%以上の遮光が必要です。
また風通しも必要で熱がこもらないようにする必要があります。

天候と最高気温/最低気温を記載していますが、気温は気象庁発表の気温ですので、栽培場所とは少し異なります。
特に夏場は50%以上の遮光をしていても陽が当たっていますので、栽培場所の最高気温は簡単に40度を超えています。

2010年03月16日(曇り/晴れ 気温17.2度/12.9度)
鷺草(サギソウ)植え替え

昨年(2009年)よりおよそ1週間遅れで植え替えです。昨年は1/3の4株に葉緑素の全くない真っ白な葉っぱが出て生長しませんでしたし、50%の遮光をしているにもかかわらず、日焼けで結局花芽も上がってきませんでした。また日焼けのせいで葉もかなり早く枯れ込んでしまっているので、球根が無くなっているかもしれませんが、とりあえず堀上げることにしました。

木酢液で洗ったサギ草の球根

まず表面の水苔と表土を取り除きました。そしておそるおそる土を落としていくと、なんと昨年と変わらず12ヶの大きくなった球根が出てきました。また真っ黒に腐った球根も5ヶ出てきました。写真は100倍の木酢液で洗った状態です。
たぶん昨年より一回り大きくなっている気がします。でも腐った球根は昨年真っ白な葉っぱの球根なのでしょうか?
昨年より遅かったこともあり全ての球根が発芽していました。
山野草専門の花屋のご主人と昨年話をしたところ、関西では水苔で育てると、腐りやすいので、土だけで育てたほうがいいよと教えてもらったので、今年は土だけにしました。

培養土の植えに並べたサギ草の球根

鉢底には日向土とゼオライトを1cmほど敷き詰め、培養土は鹿沼土3:日向土2:バーミキュライト1:ゼオライト0.5にしました。鉢の表面から1cm程度まで培養土を入れ、球根を並べるのですが、その前に数回たっぷり水やりをして、微塵を完全に抜き、また培養土に徹底的に水を含ませました。
球根を並べ、培養土を軽くかぶせました。表面にも水苔を貼りません。
さらに水やりを数回おこないました。

植え替えの終わったサギ草

仕上がりはこんな感じです。今年はプラ鉢でも挑戦してみます。1つのプラ鉢は銀河と青葉、もう一つは青葉のみで、駄温鉢が銀河のみです。これで品種による違いなども見てみようということです。
銀河は青葉の斑入り品種です。
さて今年はうまくいくのでしょうか??

2010年04月22日(雨 気温13.4度/9.3度)
鷺草(サギソウ)発芽
発芽しました。写真でも分かりますように、駄温鉢で栽培している斑入りの品種、銀河です。発芽は昨年(2009年)とほぼ同じです。

サギ草銀河の発芽

プラ鉢の青葉や銀河は今年購入した球根で、球根の大きさも小さめでしたし、また発芽もしていませんでしたので、もう少し遅れると思います。
今日は朝からずっと雨が降り続けましたので、サギ草は外に出してしっかりと雨に当てました。

2010年04月25日(晴れ/曇り 気温19.3度/3.2度)
22日に発芽が確認されたサギ草(銀河)ですが、次々に発芽し、なんと8ヶまで出てきました。この駄温鉢には12球植え付けていますので、昨年以上の良いペースです。しかも今のところ葉緑素のない真っ白な葉っぱは無さそうですので、今年は期待できるかも?!

サギ草銀河発芽

それと写真ではほとんど確認できないほど小さな発芽ですが、プラの1鉢にも発芽が確認できました。斑がないような感じですので青葉だと思われます。22日の雨に当てっぱなしが良かったのでしょうか?!
サボテンたちには今の時期の長雨は困りますが、サギ草やキショウブ、ハナトラノオなど水大好きの草花たちには雨は本当に恵みの雨で、雨後の筍ではありませんが、本当に良く生長してくれます!
我が家の近くの竹林近辺の歩道や道路を見ると、一昨日までは全く出ていなかったのに、そこら中に筍がぼこぼこ出てきてたりしていますからね!雨後の筍とはよく言ったものです!

今日は朝から快晴ですが、結構冷え込みました。ベランダは2度台でした。日中は18度ぐらいまで上がる予報ですが、この時期なら25度ぐらいまでは上がって欲しいのですが?!

2010年05月07日(雨/曇り 気温21.5度/18.4度)
昨日の夜から場所を移動して、たっぷり雨に当てています。一昨年から育てている銀河はすべて発芽し順調に育っています。そして今年から新たに追加した、銀河と青葉もやや遅れてはいますが、発芽数も増えてきました。

サギ草銀河の新芽 サギ草青葉の新芽

左の鉢は以前から育てている銀河で、大きくなり始めました。右の写真は今年から育て始めた青葉の鉢です。もう一鉢青葉と銀河の混植の鉢がありますが、生産地の違いでしょうか、青葉の方がやや遅めに発芽しました。でも昨年のように葉緑素のない葉っぱがどの鉢にも出たりはしていませんので、たいへん順調と言えるのではないでしょうか?!
これまでサギ草には雨水、泉の水、整水器で作った弱酸整水以外は与えていませんし、肥料も全く与えていませんでしたが、今年はどうしようかな?
今までは水苔で栽培していたので、栄養分は水苔にもあったのでラン菌根菌任せでした。しかし今年の培養土は鹿沼土3:日向土2:バーミキュライト1:ゼオライト0.5ですから全く肥料分がありませんのでねぇ、少し極薄の液肥でも与えた方がいいかもしれません。だいぶ以前に洋蘭用の液肥を買ったのが残っているので、それを使ってみるかな?
ラン菌根菌の種類は違うかもしれませんが、ラン菌根菌に悪影響は与えない様な気もしますし!!

2010年05月16日(晴れ 気温25.3度/11.6度)
やはり青葉より銀河の方が発芽が早かった分、生長も早いようです。また今年は陽当たりの良い場所で遮光するのではなく、風通しを最優先させ、午前中陽が当たり午後は半日陰程度の場所で管理しているせいか、日焼けもなくここまでは順調です!!

サギ草銀河

これは今まで育ててきた銀河ですが、葉っぱもかなり生長してきましたし12株全てが発芽し、大変順調です!

サギ草銀河と青葉

こちらは今年購入した球根を植え付けた鉢ですが、銀河と青葉の混植です。銀河の方が生長が早いです。あと青葉が2~3ヶ発芽するはずなんですが、まだのようです。

サギ草青葉

この鉢は青葉のみの鉢です。少し銀河に比べると生長が遅いです。ただ斑がない分大きくなり始めると早いかもしれません。この鉢も2~3ヶ発芽していないです。銀河より青葉の方が発芽しにくいのかな??
ただ今年は葉緑素のない真っ白な葉っぱの株など一切出てきていないので、今回の培養土の方があっているのかもしれません。今までですと梅雨に入ると病気が発生しやすかったので、これからは葉先の変化などに注意が必要です。

今日も天気は良さそうですが、乾燥していますので、水を欲しがる品種などの水やりは朝夕2回必要です。

2010年06月09日(曇り/晴れ 気温29.1度/18.1度)
1ヶ月近く経ちましたが、良い感じで生長してくれています。ただ青葉だけが3ヶ発芽しなかったようです。

サギ草銀河と青葉

左の5号プラ浅鉢は青葉だけの鉢ですが、2ヶ発芽していません。銀河に比べると生長は遅いのと葉っぱがけっこう細いようです。
真ん中の5号プラ浅鉢は銀河と青葉の混植です。どちらも今年購入した球根ですが、左の青葉とはメーカーが違います。球根の大きさは今年購入した銀河、青葉と もにほとんど同じ大きさでしたが、銀河の方が葉の大きさも一回り大きいようです。この鉢も青葉が1ヶ発芽していません。
右側の5号駄温浅鉢は銀河のみです。3年目の球根で大きさは今年購入した球根の倍近くありましたので、やはり株もだいぶ大きいようです。
今のところ病気や日焼けなどは起きていません。また今回の培養土はけっこう水持ちもいいようで、駄温鉢でも朝水やりすれば夕方までは十分持っているようです。ただこれからは梅雨に入りサギ草には良い季節ですが、細菌やウィルス性の病気は多発しやすくなってくるので、注意が必要です。予防に殺菌剤を塗布しておこうかな?!

2010年07月28日(晴れ/曇り 気温33.4度/26.3度)
鷺草(サギソウ)の花芽
昨年は50%の遮光でも花芽や生長点が日焼けして花を見ることができませんでした。今年は簾越しのほうが少し遮光率が上がるようで、なんとか持ちこたえ花芽が膨らんできました。

サギ草青葉の花芽 サギ草青葉の花芽

この鉢は青葉のみを栽培しているのですが、青葉は斑入りの銀河に比べ2回りぐらい小型で、しかも日焼けし易いです。ですが、この青葉のこの子が一番花芽を伸ばし、そして少しずつ花芽が膨らんできました。この鉢ではもう1株が花芽を伸ばしていますが、あとは出るかでないか微妙な感じです。両側の鉢は銀河のみと、銀河青葉の混植の2鉢ですが、こちらにも2~3株ほどが花芽を伸ばしてきていますが、開花にはまだ時間がかかりそうです!
鉢受け皿が見えますが、暑さ対策で一応冷たい水(18度)を入れています。朝と昼と夕方の3回、水を交換しています。また水やりは朝夕の2回です。

2010年08月09日(晴れ/曇り 気温32.8度/26.3度)
ようやく1輪目の花芽が膨らみ展開しようとしてきました!!

膨らみ初めたサギ草の花芽

サギ草などラン系の花の構造はたいへん複雑でこの状態ではどのように展開するのかなかなか想像できません。3枚の顎に包まれた花芽と茎の間を繋げている少し 折れ曲がった白い部分が見えてきています。この部分が名前の由来にもなった鷺が羽根を拡げているように見える花びらの着け根で唇弁と呼ばれているところで す。3枚の顎も開き初め隙間から白い花びらが3ヶ所から見えてきていますので、2~3日中には開花してくれると思います?!
ただ2年前に開花目前で水やり後遮光を忘れて一気に日焼けさせてしまって全ての花芽を真っ黒にしてしまった経験があるので、何とも言えませんが??
この花芽は青葉の花芽ですが、この青葉であと5ヶ花芽が上がってきています。また他の鉢の斑入り品種の銀河も5~6ヶ花芽が上がってきていますが、この花芽に比べるとまだ1週間は遅れている感じです。サギ草はかなり小さな球根でも花芽を着けるようですが、その場合かなり開花時期が遅れるようです。ですので大小の球根が混じっていると開花時期がかなり長くなるようです。

今朝も熱帯夜でした。日中の気温の高さも厳しいですが、夜間の高温は人間にも植物にもかなり厳しいですねぇ!!最近疲れが溜まってきているのがよく分かります!でもお陽様大好きのワタやモミジアオイなどは毎日花を咲かせてくれています。

2010年08月10日(雨/曇り 気温31.9度/25.7度)
鷺草(サギソウ)開花
朝見たときは明日ぐらいかなと思っていたのですが、夕方戻ってきたらサギ草の開花が始まっていました。まだ鷺の両翼が開いただけですが、それでもたいへん可憐です!

開花直前のサギ草の花芽 開花が始まったサギ草

左の写真は今朝午前6時過ぎのものです。この状態だとあと1日はかかると思ったのですが、雨が降ったり止んだりで気温が低かったのが良かったのでしょうか、 午後4時過ぎに戻ってきた時は、右の写真のように開花が始まっていました。2つの顎は開きましたが、最後の顎が帽子のようにかぶったままです。これが開く とサギ草独特の雄しべや雌しべが出て来ます!明日の朝には完全な姿を見せてくれるでしょう!!!

今日は1日中雨が降ったり止んだりでし た。ただ私はお墓の掃除に出かけていたのですが、お墓のある黒谷さんはお昼前後は晴れていましたが、2時過ぎからは強い雨が降っていました。ですが家にいた母によると自宅は小雨がたまに降ったり止んだりだったそうです。17時頃からまた雨が降ってきました、どうも台風4号の影響も出て来ているようで、明日、明後日とこんな天気が続くみたいです!今晩は湿度の高い熱帯夜なのではたいへん寝苦しそうです

2010年08月11日(晴れ/曇り 気温34.3度/24.0度)
開花しました。たった1輪ですが、まるで白鷺が飛翔しているような、たいへん可憐な花姿です!!

開花した鷺草

今年は3月16日に植え替えました。今までの水苔メインの培養土ではなく鹿沼土、日向土メインの新しい培養土で試みでしたので、不安もありましたが、4月22日から発芽し、そして今年から栽培し始めた青葉も次々に発芽してくれました。また梅雨に入り病気も気になりましたが、なんとか殺菌剤などに頼ることなく、乗り越えてくれました。
洋蘭のシンビジウムの栽培もそうですが、私はラン菌根菌まかせの無肥料栽培ですので、なかなか株が大きくなりませんし、花芽の数も多く出て来てはくれませんが、7月中旬過ぎから花芽が上がってくるようになりました。そして昨日からついに開花が始まりました。本日1輪だけですが、このような可憐な姿を見せてくれたのです!!!
鷺草は日当たりを好むと良く書かれています。たしかに気温があまり上がらない、ある程度標高があるところや冷たい湧き水が流れ出ている湿潤地では日当たりが 良くてもいいのかもしれません。しかし軒下でも簡単に40度を超えてしまうような我が家では、30~50%程度の遮光では簡単に日焼けし上がって来た花芽は1日で真っ黒になってしまいますし、また深目の鉢受け皿に水を貯めても昼過ぎにはぬるま湯になってしまいます。
そこで今年は50%の遮光シートよりは遮光性の高い簾(スダレ)を用いて、また置き場所も最も風通しの良い場所にしました。梅雨明け以降は水やりは朝夕2回おこない、水温も18度にし、さらに腰水で栽培にして与えました。こうすることで7月17日の梅雨明け以降21日間の熱帯夜、18日間の猛暑日という過酷な日々もなんとか乗り越えて開花にまでこぎ着けられました!
まだたった1輪ですので喜んでばかりはいられませんが、まだ10以上の花芽が上がってきていますし、銀河のなかには1茎に2ヶの花芽を着けたのが2ヶほど出て来ましたので、残りの花芽も全て開花出来るように頑張りたいと思います!!!

2010年08月24日(晴れ/曇り 気温36.6度/26.7度)
銀河が4輪開花しました。銀河は葉っぱの縁に斑の入った品種で、普通の鷺草に比べると葉っぱも一回り大きいですし、花茎の太さも長さも大きいです。ただ花も大きいかというとそうでもなく、バランス的には花がやや小さめといった印象です。

鷺草銀河開花

肥料をやると1つの花茎に3から4ヶの花を着けるようですが、ラン菌根菌くんまかせの水しか与えていない栽培では、2ヶがいいところです!写真のもので最も長い花茎は28cmほどですが、やや徒長気味といったところです。20cmを少し超えたぐらいで開花してくれれば、バランス的には良い感じになるのですが!!
あと2鉢ありますが、こちらは1株ずつの開花で、数輪が咲くにはまだかなり時間がかかりそうです。
特に青葉(普通のサギ草のことです)は、小さいせいかなかなか花芽が大きくなりません。


以上「鷺草(サギソウ)の栽培暦と育て方」さんより
   
大失敗!:身から出た錆or自業自得】
今年(’15)は借りている畑が500坪程増えたため花の管理がおろそかになってしまいました。
2月~3月ごろにするべき植え替えを怠り、良い花にならず株も増え方が少なくなってしまいました。
(植え替えをしないと、何れ無残な結果になるのはまちがいないと思います。)
花も「愛情をこめて育てないとダメ」だと再認識しました。

上記の栽培マニュアルには「肥料をやると生理障害を起こす」と書いてありますが
罪滅ぼしの意味を含め化成肥料を少しやってみます。('15-9/9記 '20-12/29記)






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